2月20日(月)今日は、ちょっと趣味のお話です。

今日は、ちょっと趣味のお話です。これは、どちらかというと「どっちさん’s PARK」の方に載せるべき話題ですね。
とうさんが取組んでいた業務用ビデオカメラがついに完成しました。完成したというよりも、蘇ったという方が正解かもしれません。
中古のジャンク品がやっと動く状態になったということです。

とうさんは業務用のテレビカメラがどんな物か前から一度使ってみたいと思っていました。
ホームビデオは、今まで子供の成長記録で便利に使っていました。小型で画像も綺麗で結構使えました。
でも、業務用のカメラで撮影したらどうなのかとても興味がありました。

でも、勿論とうさんのお小使いの範疇でやらないといけませんから、新品なんて買えません。それに、毎日使うような物でもないし、商売で使うこともありませんから。

さて、ビデオカメラには、大きく分けて三段階のグレードがあります。

■民生用:ホームビデオ

■業務用:企業内での使用、医療、ブライダル等の商業撮影、各種のPRビデオの作成等

■放送用:放送局での使用や制作プロでの使用等

価格もグレード相当で、一桁ずつ高くなっていきます。
業務用で100万前後です。放送用だとその数倍という値段になります。(ハンディカメラの場合です。)
これは、カメラから送られる映像を同時に数百万台のテレビで見られることを考えれば、要求される性能も高度なものとなることが理解できると思います。

自分が入手したのは、業務用のビデオカメラです。最近の機種は中古でもかなり高いので、かなり前の機種で、しかもジャンクと言われている商品を購入しました。お陰で、当時の定価の1/100程度で購入できました。
この値段で買えるような物は、当然性能の保証はありません。もしかしたら写らないかもしれないという商品です。修理は、今でも可能です(ここが業務用の良い所)が、修理に出すと修理代もべらぼうなので、自分でやる覚悟がないといけません。

今回は2台のカメラの良い所を取って一台にするという手法で、なんとか使える状態のカメラになりました。

カメラは、日本ビクターのKY−17という機種です。
3CCDのカメラでVTRを直接ドッキングして一体型のカメラ・VTRという運用ができます。このVTRをドッカブルVTRと言います。
このカメラは、自分の記憶ではビクターの業務用3CCDカメラとしては3代目位の製品だと思います。ですから、かなり古いです。10年位は経っていると思います。
ホームビデオで明るい被写体、例えば蝋燭の火などを写すと縦の光の線が画面に出てしまいます(これをスミアと言います。)が、これへの対応をしたビクターの業務用カメラでは初代になると思います。
当時では、最新のFIT型CCDという素子を使用しています。

自分が入手したカメラは、ラッキーな事にCCDの画素抜けがありませんでした。
これは、長時間使うと何十万という素子で構成されているCCDの素子の一部が壊れてしまうという現象です。
画面でみると小さな点がいつも光っているように写ります。外での撮影のように明るい画面では、気になりませんが、暗い場面だと多少気になります。

まあ、とにかく古い機種ということになると思います。
腐っても鯛という言葉がありますが、どこまで鯛の特徴が残っているかということになりますね。

カメラの感度はホームビデオの方が高いです。2000luxでF5.6の感度です。解像度は30万画素のCCDで画素ずらしを行なっていないので、500TV本です。
実は画素数は業務用でも、そんなに多くはありません。ただ、CCDの大きさは民生用よりも大きな物を使っています。受光する面積が大きい方が有利だからですね。
その後のカメラでは、解像度は700TV本以上になっています。

さて、肝心の画質ですが、レンズの性能はホームビデオよりも当然良いですし、カメラ自体も画質を向上させるための工夫がありますから、現在の民生用の製品と比べても基本的に良いと言っていいと思います。
ただ、とんでもなく良いと言うほどの違いはありません。

自分が感じたのはギラつかず落ち着いた色調で密度が濃い画面という感じでした。

でも、はっきり言って重いです。簡単に持ち出せるような物ではありません。3脚は必須です。それも大型の物でないと役に立ちません。
腰痛持ちには、不向きな機械ですね。
VTRと一体化した状態でバッテリー込みで約7Kgあります。標準カセットのVTRとのセットだと9kgにもなります。持ち出すには、ちょっと覚悟がいります。
これに三脚が必要です。これが約6kgです。予備バッテリーまで含めると15kg位を持ち歩かないといけません。

フィルムカメラは、プロが使うカメラでもアマチュアが無理をすれば買えますが、放送用のビデオカメラを買う人はいないと思います。
(おられるかもしれませんが。)
業務用のグレードだとハイアマチュアの方で所有している人はいるようです。よっぽど財力のある方なんでしょうね。
ビデオはカメラだけ買っても、役にたちません。システムとして揃わないと完結しないので、趣味の世界でそれを揃えるのはよっぽどの人だと思います。
車を何台も買えるような人でないと無理だと思います。

桜の時期にでも持ち出して撮影してみようかと思っていますが、アシスタント無しでの撮影ですから、実行できるかどうかは甚だ不透明です。(笑)

カメラとVTRを一体型にした場合のスタイルです。この状態で重さは約7kgです。
VTRは、S-VHS-Cの小型テープを使います。
レンズは10倍ズームです。もちろん、オートフォーカスではありません。
マイクは、超指向性マイクです。ガンマイクなどとも呼ばれます。
3脚に載せるとこんなかんじです。
S-VHSですが、3倍モードは無いので録画時間は最長20分です。(30分テープもありますが、耐久性で問題がありますので使いません。)
これは、標準カセットのVTRです。この場合は、2時間の録画が行えます。
BR-S411の操作パネルです。
VHS−Cと標準カセットでは比較するとVTRの大きさが随分違うことがわかります。
小さい方のVTRは、ビクターのBR-S420CのOEMで池上通信機のIR-S420Cです。機械自体は同じものです。
でも、何となくIKegamiブランドの方がカッコイイかもしれません。
カメラとのドッキング部分です。
上面にもVTRの操作パネルがあります。
アダプタを取り付けることにより、普通のVTRの様に使えます。
アダプタには、オーディオの入力端子、ビデオの入力端子があります。ビデオの入力端子は14ピンのカメラコネクタや業務用のS端子であるYC358コネクタも付いています。
フルカセットのVTRと組み合わせた時のスタイルです。この状態で9Kg近くになります。とても重いです。
カメラ部分は、KY-15です。このカメラは、譲ってしまいました。
この状態だと重心が少々高いです。このVTRはその後改良されてBR-S422となり小型化と機能追加が行われベストセラーになりました。
マロンのホームページなので、ここでマロンちゃんも登場です。マロンにバッテリを載せると丁度同じ重さになります。(笑)